国家衛生計画出産委員会の王培安副主任は27日、「人口発展高級報告会」の席上で、2016年の中国の出生人口は1750万人超との予測を明らかにした。これは2000年前後の規模であり、2人っ子政策がもたらす増加予測と基本的に一致する。
人口は経済社会と資源環境に対し、相関的、系統的な影響を与える。人口の多寡が経済社会にとって有利かどうかは簡単に判断できない。この数年、中国の経済成長は減速しているが、これは発展段階や発展方式、国際環境など様々な要素が総合的に作用した結果である。労働年齢人口が減少に転じているが、経済活動人口と就業人口の数は依然として増加を続けており、労働力供給は決して減少していない。
全体的に見て、中国の労働力数には依然として余裕がある。2015年の15~64歳までの労働人口は10.03億人で、欧米先進国の総和の2倍だ。2030年と2050年の労働人口はそれぞれ9.58億人、8.27億人である。資本と技術による労働力の代替が加速するに従い、労働生産性が向上し、一般労働力の需要は減少していくだろう。