様々な「中国資本脅威論」にどう対応すべきか
霍建国氏の答えは「1つ1つ、粛々と投資プロジェクトをやり遂げること」だ。中国人投資家が自分の専門レベルと地道さを通じ誠意を見せてこそ、相手のいわれなき猜疑心や恐れをなくすことができるし、中国資本が海外でウィンウィンをもたらすというストーリーを語ることができるのだ。
ロンドンから電車で20分のところにレディングという街がある。ここは華為(ファーウェイ)のイギリス本社の所在地だ。拠点が作られてから15年が経つ。同社は当地の“大雇用主”で、1100名の社員を抱える。うち70%が地元の人である。
オックスフォード経済研究所のレポートによると、2012年から2014年にかけてのイギリス経済に対する華為の貢献は12億ドルだという。2014年までに華為はイギリスで7300人以上の雇用を新たに増やし、イギリスの15地域で製品とサービスを購買している。
「イギリスにおける華為の主要な仕事は、我々の期待に応える社会に符合したサービスと製品の確保である。これは全ての基礎になることだ」と、華為イギリスの広報担当者であるエドワード・ブリュースター氏は述べる。