過ぎ去ろうとする2016年に、中国経済は新常態(ニューノーマル)に積極的に適応し、これを牽引し、各種の改革措置が着実に実施され、経済発展モデルが変化し続け、経済構造がますます最適化された。この1年間に勝ち取った成果は記録に値する10件の出来事の中にギュッと凝縮されている。「人民日報」海外版が伝えた。
(1)中国経済は安定の中で好転を求めた
<出来事>16年の第1~3四半期(1~9月)に、中国の国内総生産(GDP)は平均6.7%の増加率を維持した。通年では、16年の中国経済は6.7%前後の中高速成長を実現する見込みで、安定の中で安定を求め、安定の中で好転を求め、安定の中で進歩を求めるという全体的な流れを体現したといえる。
<評価と分析>清華大学国情研究院の胡鞍鋼院長は、「世界と比較した場合、中国は引き続き世界で経済成長率がトップクラスの国の1つであり、6.7%前後という経済成長率は米国、日本、欧州連合(EU)などの経済成長率を大幅に上回るものだ。これと同時に、中国経済の規模はすでに10兆ドル(約1175兆3千億円)規模に達し、この基数で1%の成長を遂げると、GDPは1千億ドル(約11兆7530億円)増加することになる。こうした視点で考えると、16年の中国は世界経済の低迷という大きな環境の中で目を見張るような経済成長の注目点を生み出したといえる」と話す。