中国が技術イノベーションの黄金期を迎えている。すでに過去となった「十二五(第12次五ヵ年計画)」の期間、イノベーションのフローとストックは爆発的な「ダブル成長」を見せた。そしてその勢いは、2016年を開始年度とする「十三五(第13次五ヵ年計画)」において一段と加速し、好調なスタートを切っている。統計によると、2016年の中国の特許申請受理件数は133.9万件と、15年に比べて21.5%増加し、世界第一位をキープ。人口1万人当たりの発明特許保有件数は8件と、同27%増加している。
特に強調すべきは、この1年、中国のイノベーションにおけるストックは質的飛躍を実現したことである。国内の有効発明特許保有件数は初めて100万件を突破し、110.3万件に達した。100万件を突破したのはアメリカ、日本に次いで世界で3番目である。 増加速度で比較すると「十三五」期間の中国はアメリカと日本を抜いて世界一となる可能性がある。知っておく必要があるのは、アメリカは1790年から特許法を実施し、これまで227年の期間を経ており、日本は同じく1879年に実施し、138年の期間を経ているということ。これに対し中国はわずか30年余りで両国に一気に追いついたのである。