第二、知的財産権分野。15年の中国の知的財産権国際収入はわずか10億8000万ドルだった。これに対しアメリカは1246億7000万ドルと中国の115倍。中国は依然として同収益の赤字国である。中国のイノベーターの海外進出を促し、知的財産権の「証書」を「真の金・プラチナ・銀」に変えていく必要がある。
第三、国際有名ブランド分野。16年の国際ブランド500ランキングのうち、アメリカ企業は227社と世界の45.4%を占めた。中国は36社と、アメリカ、フランス、イギリス、日本に次ぐ第5位であった。このことは中国が世界最大の消費市場であることと一致しない。早急に市場優位性をブランド優位性に変え、中国ブランドを世界ブランドにしなければならない。
現在世界でテクノロジー競争が熾烈を極まる中、イノベーションの経済発展に対する支援作用は一段と重要になっている。国が強大になり、企業の隆盛し、人々の生活が改善されるにはイノベーションによる支援が不可欠である。これまでの数年間を振り返ると、中国のハイテクイノベーションはかつてない成功を収めている。中国が将来、もっとよい成果を勝ち取ることは間違いないであろう。。
(作者:清華大学国情研究院 胡鞍鋼院長)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年2月15日