米国債は世界で最も安全な資産の1つと言われており、多くの国が最初に選択すべき資産対象となっている。中国や日本などの大国は長年、多くの米国債を保有してきた。しかし現在、それに変化が生じている。各国がこれまでにない規模で米国債を売り続けているのだ。
中国も例外ではない。データによると、2016年5月から中国は数か月連続で米国債保有を減らしてきた。その後中国は、米国債の最大保有国としての地位を降りた。中国ラジオ「経済之声」が報じた。
多元化する投資 日本国債に注目 減るものがあれば増えるものもある。米国債保有を減少させれば、必然的にほかの資産を求めることになる。日本国債が最初の選択先となった。日本財務省の最新データによると、中国の投資家は2016年、11兆2000億円の日本国債を買った。2005年以来の高水準であり、中国が世界最大の日本国債保有国となった。
中国の外為投資研究院の譚雅玲院長によると、中国の米国債購入のトレンドはすでに終わったと指摘する。一部を日本国債購入に回しているのは、外貨準備高の多様化のためであると分析する。