同氏はまた、「米国債を売って日本国債を買うのは、償還期限と関係があるかもしれない。中期債権が償還期になると、誰もが多様な組み合わせやリスク回避を考える。すると日本国債が選択される。これは構造の多様化を求める市場の新しい現象だと思う」と述べる。
中国が米国債保有を減少させ、日本国債を増加させているのは、同国が投資の組み合わせを多様化させ、米ドル依存を減らすとともに人民元の国際化を進めるという狙いもある。
円高もあって日本国債はほぼノーリスク 2%のインフレターゲット設定を達成するため、日本は2016年1月からマイナス金利政策を行っていることは特筆に値する。その影響から、日本国債購入による収益率は著しく低くなっている。1万円の1年物日本国債を買うと、償還期にはさらに28.4円の利息を払わなくてはならない。そんな日本国債がどうして人気を集めているのだろうか。中国はどうしてマイナス金利の日本国債を大量に買っているのだろうか。