2016年の中国とラテンアメリカ各国・地域との貿易総額は2166億米ドルだった。うち南米の対中輸出は全体的に安定し、中国は長年にわたりラテンアメリカからエネルギー鉱物製品や大豆、 食用砂糖などを最も多く輸入している。ラテンアメリカ・カリブ経済委員会国際貿易・一体化部のロサレス部長は記者の取材に対し、中国がラテンアメリカ諸国の対外貿易にとって重要な「安定器」の役割を担っていると説明。ラテンアメリカの発展が大きく転換するなか、同様に新興市場国となる中国がラテンアメリカの重要な協力パートナーになるとの見解を示した。
今世紀に入ってから中国とラテンアメリカの貿易は、それまでにないほど急速に発展している。2016年の貿易額は2000年に比べ16倍となり、中国の貿易総額に占める割合も2.7%から約6%に上昇。中国はすでにラテンアメリカ諸国にとって最大の貿易相手国となった。
エクアドルのマルセロ・フェルナンデス前副外務大臣は、世界第2の経済国でグローバル経済の重要なエンジンとなる中国の発展がラテンアメリカに成長のチャンスをもたらしたと説明。中国がラテンアメリカの重要なエネルギー協力と経済・貿易のパートナーとなり、中国の投融資がラテンアメリカのインフラ施設建設などの分野で重要な機能を発揮していると話した。