遅いモデルチェンジ周期と中国生産
激しい競争の中で、高級車ブランドメーカーはいずれも新車やモデルチェンジの導入周期を速めている。すでに確固たる地位を築くドイツ系ブランドもそれを怠らない。2016年にアウディはA4Lをフルモデルチェンジし、Q3などの新車を投入した。新型A4は海外で発表されてからわずか1年で、中国生産のロングボディタイプを発売した。BMWも新型X1のロングボディタイプ、ベンツも新型Eタイプを同年に発売している。
一方日系ブランドは、元々逆風にあるにもかかわらず新型車導入周期が緩慢だ。このような状況が変わらなければ、日系高級車と市場ニーズの乖離は広がる一方だろう。元々日系高級車はラインナップが豊富とはいえず、売るに売れない状況だったのだ。
日系高級車はブランドの知名度や製品ラインナップが不足している。ドイツ三大ブランドの勢いが強い中では、その品質管理の停滞と中国生産の推進の遅れがなおさら際立つ。受け身の態度を続ける日系高級車の現状を見ると、それを変えるのは容易ではないようにみえる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年2月22日