「より高いレベル、より高い舞台で大きなことを成し遂げる」。李一諾さんが2回目に帰国した際の目標だ。2008年、清華大学卒の才女は、アメリカの有名なコンサルティング会社であるマッケンジーのプロジェクトマネジャーとして帰国した。中国市場を理解し、中国国内業務を経験したいと願った。
2016年、彼女は再び北京に戻った。ビル&メリンダ・ゲイツ財団の北京代表所の首席代表となった。収入は以前より少ないし、仕事量は多くなった。しかし価値ある仕事だと考えている。なぜなら一回り小さな視点から広い世界が見られるからだ。
北京に戻った彼女が成し遂げた「大きなこと」は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団と清華大学、北京政府による、世界健康薬物研究開発センターの設立だ。中国の技術資源を利用した世界の公共衛生医療の革新組織である。これを通じ、中国ないしは全世界の貧困層に医薬サービスを提供する。
「昨年の広州サミットでは世界の健康問題が議題にのぼった」。責任ある大国である中国は、国際責任を果たしたいと考えている。そんな現在、より広い舞台で中国のため、世界のために仕事をすることは、人生においてかけがえのないことだと彼女は考えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年2月25日