▽さまざまな分野で遊休資源を活用
今最も人気のあるシェア自転車だけでなく、シェアリングエコノミーでは部屋のシェア、車のシェア、知識のシェアなどさまざまな分野で遊休資源を活用する。
現在、マンションを長期間賃貸して部屋をシェアするのが一線・二線都市の若者に人気のスタイルだ。コンサルティング大手の米マッキンゼー・アンド・カンパニーが発表した「中国シェアリングエコノミー消費者調査研究」によると、現在、中国のインターネット上の短期賃貸契約によって毎年活用される個人所有の遊休不動産資源は約120万平方メートルに上り、増加率は20%を超えるという。
不動産資源シェアプラットフォームの開祖Airbnbは、15年末現在、世界に1億2千万戸の不動産資源を持つ。同サイトが市場を掘り起こし、中国では途家、小猪短租、YOU+などのプラットフォームが雨後の竹の子のように次々誕生した。途家の共同創業者で最高経営責任者(CEO)の羅軍さんは、「シェアリングエコノミーは需給両サイドの橋渡しの問題を解決し、大量の遊休不動産を活用し、不動産市場の在庫削減の革新的モデルになった」と話す。
知識のシェアも16年に大流行した。昨年5月にはQ&Aスタイルの知識共有アプリケーション・分答がオンラインで開設されてからわずか24日間でAラウンドでの資金調達を達成し、同様のアプリ・知乎も「知乎live」機能を打ち出した。中国がシェアリングエコノミーの黄金時代に足を踏み入れたことには疑問の余地がない。同報告によれば、16年の中国シェアリングエコノミー市場の取引額は約3兆4520億元で前年比103%増加し、関わった人の数は6億人を超え、関連のプラットフォームに就職した人は約585万人に達したという。