蓋世汽車研究院によると、この3大高級車ブランドにとって中国は主力市場であり、それぞれ世界市場全体の20%以上を占める。昨年のデータを見ると、ベンツに勢いが最もあり、BMWとアウディの差を縮め続けている。3大ブランドの競争は白熱化し、その差はますます縮まっている。
フリーの自動車アナリストである張志勇氏は、アウディ、BMW、ベンツの中国市場における競争の枠組みとシェアの大きさを考えるにあたり、彼らの世界市場でのパフォーマンスを見るべきだと指摘する。かつてベンツは他社の後塵を拝していたが、現在は急速に追い上げている。3大高級車ブランドのランキングは不断に変化し、今後は新たな状況を迎えるだろう。
2017年に入り、世界市場の争いでベンツは、昨年と同様の勢いが続いている。販売数でベンツは断トツのトップとなり、BMWがそれに続く。アウディは減少に転じた。
「中国経済週刊」の調べによると、2017年1月、ベンツは中国高級車市場で首位を奪還。単月販売数は5万8799台で前年同期比39.30%増と、単月販売数で史上最高を記録した。2月単月のベンツの販売数はBMWのそれより4423台少ないが、1~2月の累計販売数ではベンツがBMWより3031台多い。
勢いが止まるBMW
BMWは昨年3月に100周年を迎えた。ドイツのミュンヘンがBMWの生まれた場所である。同グループは世界に向け、2030年の交通手段の構想を示している。