華泰証券の自動車産業アナリストは、「アウディは“公用車”のイメージが固定され、最近の若い潜在顧客からそっぽを向かれてしまった。彼らがBMWやベンツに走ったことで、アウディの持続的な成長力がそがれた。公用車改革と中央政府の“八項規定”が実施されたことが、アウディの発展に持続的・長期的な悪影響を与えている」と分析する。
データによると、“公用車”の後光が消え去った後、アウディのドル箱であるA6Lの市場地位は脅かされ、BMWの5シリーズに抜かれる勢いにある。よりスポーティなイメージを作るため、アウディは高級スポーツタイプのRSを戦略的に導入した。しかし業界関係者は、RSタイプの販売数と認知度はBMWのMシリーズやベンツのAMGに遠く及ばないとしている。
アウディは中国市場で最大の販売数を誇るが、他の2ブランドより伸び率は劣っている。2016年、アウディは中国市場での高級車販売数で首位を守ったものの、あまり誇るべき成績とはいえなかった。なぜならその増加幅はわずか3.6%で、BMWやベンツより低かったからである。2017年1月と2月、アウディは販売数でもBMWとベンツに抜かれてしまった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月29日