ウェブサイト「参考消息網」は4月26日、英メディアの報道を引用するかたちで、中国商用飛行機有限公司(以下、中国商飛)のC919旅客機が数週間後に初飛行する見込みとなり、大量の海外メディアや見込み顧客を初飛行の現場に招待したと報じた。この分野で中国は競争力をつけている最中であり、今後20年間で2兆ドルに達すると予想される世界の飛行機市場においてシェアを高めようとしている。
ロイター通信は4月25日、「分析:中国のC919が初飛行へ ボーイングに挑戦」と題する記事を発表した。ボーイング737そっくりのこの旅客機とその設計者は、この後、大きな壁に直面することになる。国際市場を牛耳るボーイングとエアバスだ。「生産効率がきわめて高く、かつ経験豊富なライバルに対し、彼らはコスト優位性で競争を挑もうとしているようだ」と、米バージニア州の調査会社であるティールグループの航空アナリスト、リチャード・アボウルフィ氏は述べる。
記事によると、中国商飛にも打つ手があり、新機軸の設計が採用されているという。業界の幹部は、同社は現在パイロットの訓練計画を開始し、国際スタッフの数も増やし、中国政府の協力も得ていると話す。