ロイター通信は、結果を見なければ分からないとした上で、今後数十年で中国商飛はボーイングやエアバスにとって最大の脅威になる可能性を指摘する。中国の巨大な航空市場ではもちろん、長期的に見れば海外市場でもそうだ。そしてC919はこの大目標の第一歩を踏み出すことになる。
中国政府のC919に対する支持は、中国商飛が世界で最も急速に発展する中国市場でのシェア競争に対して行われる。もっとも中国商飛は、海外市場での長期的かつ野心的な挑戦に挑むことを表明している。
C919はすでに23社570機の契約を得ているというが、中国商飛は詳細な資料を提供することはできないとしている。
一方、ボーイング737最新型は2016年1月に初飛行する前、すでに3000機の受注を決めている。この巨大な数字は、2大旅客機メーカーが数十年かけてコスト削減を繰り返し、熱心な営業をしてきた結果である。彼らはグローバルな支援ネットワークを構築しており、どんな時間、どんな場所でも、飛行機の故障に対応できる。しかも大量の飛行機を擁することから、航空会社は容易にローン購入ができるようになっている。