飛行機の構造がますます複雑になり、部品供給チェーンが拡大するなか、欧米の旅客機メーカーですら、飛行機の認証獲得を経て商業飛行を実現するのはとても困難なことである。アメリカやEUは同分野において最大の影響力を持つ。そう考えると、C919が必要とされる認証を得て中国以外の市場でシェアの一部を獲得するのは、依然として不透明感が漂う。
EUはすでに中国が行った一連の検査項目について認めているものの、EUでもいくつかの検査をする考えを堅持しており、それが通って初めて安全認証が発給される。同時に、2つの認証制度の差異を埋める方法を考えている最中でもある。『Aviation Week』のベテラン中国ウォッチャーであるブラッドリー・ペレート氏は、「欧米国家の認証を取得できなければ、この旅客機は先進国や多くの発展途上国に売ることは困難、あるいは不可能になる」と語る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月1日