写真は北京(左上)と天津の夜のネオン。
ネオンから実態を知る――。3名の米エコノミストが先日、風変りな指標を通じ、中国経済が公式統計以上に安定的に高度成長を続けていると分析している。
彼らによると、夜のネオンは経済活動レベルや経済成長と強い相関関係にあるという。世界の夜のネオンデータに関する深い分析をする過程で、衛星が記録する中国のネオン照度に加え、鉄道貨物量、電力消費量などマクロデータと組み合わせてモデリングしたところ、中国経済が好調に推移するという予測ができることが分かった。
研究者はこれについて、政府統計がサービス業、特に各種新興産業の成長を軽視していることと関係があると指摘する。事実、中国政府が近年推進する政治制度のスリム化や商取引制度の改革、そして「大衆の創業、万衆の創新」の推進によって、中国のサービス業は爆発な成長を続けている。
2017年の「政府工作報告」で李克強首相は、消費が経済成長の主要な牽引力となっており、サービス業の増加はGDP全体の51.6%を占めるようになったと報告している。