AMRO首席経済学者の許和意氏は記者の取材に答えて、「中国はこの地域の経済安定成長の礎である。将来の数年間、中国経済の速度は減速するかもしれない、しかし、それでも大多数の新興経済体の加速度より高い。中国は経済構造を調整し、引き続き潜在的リスクを減少させて、持続可能な中長期的経済成長を勝ち取るべきだ」
許和意氏はさらに、「中国の目前の重点は構造改革を加速させ、特に国有企業改革を推進して、企業の債務の増大を抑える。そして過剰な生産能力を減らし、市場決定作用とマクロ政策の協調性と有効性を充分発揮させることだ。その他金融体系のリスクに対する認識を強め適宜に処置して、金融の安定を図る必要がある」と述べた。
アジア開発銀行の首席経済学者、澤田康幸氏は、「中国は今、輸出主導型成長から国内需要主導型成長へと転換しつつある。製造業もローエンドからハイエンドへと発展中である」としている。
『報告』はまた、当今の不確定要素の充満した世界経済の環境の下では、アジアの金融危機は政策制定者に貴重な経験と教訓を提供している。先ず、政策制定者は政策の重点を金融市場と資本逃避の引き起こすリスクの上に置くべきである。