中国民用航空局がこのほどまとめた『2016年民用航空業界発展統計公報』によると、民用航空の輸送量は9年連続で世界2位だった。
2016年は世界の経済成長と貿易量の伸びが7年ぶりの低水準となったことで、中国経済への下押し圧力が強まったが、民用航空の主要輸送指標は比較的高い伸びが続いた。
同指標から民用航空市場の成長がみてとれるが、そこで、どういった点に注目すべきか、成長の原動力は何なのか、どういった構造的な変化があったのかを探ってみた。
民用航空科学技術研究院民用航空局統計センターの斉険峰副主任に取材したところ、次のような回答を得た。
業界全体の通年の貨物取扱量は962.51億トンキロ、旅客数は延べ4億8796万人と、民用航空の輸送量は9年連続で世界2位を確保した。国内281空港を合わせた旅客数は延べ10億1600万人と、初めて10億の大台に乗せた。旅客数1000万人台の空港は全国で28に達したほか、民用航空業界全体の登録輸送機数は年末時点で2950機と、前年末比で300機増加し、最も増加数の多い年となった。