参考消息網は7日、日本メディアの話として、米商務省が、3月の貿易統計で対日貿易赤字が前月比33%増えたことで「米国はこの急速に膨らんだ貿易赤字にもはや耐えられない」とするロス商務長官の声明を発表した、と報じた。単月の貿易統計は数値の増減が激しく、このため3月の貿易赤字の幅が拡大した。こうした発言は、自由貿易協定(FTA)を含めた日本との2国間協議を促す異例のけん制とみられる。
日本経済新聞(オンライン版)の5日付け報道によると、米商務省は「耐えがたい水準に達したメキシコや日本との貿易赤字」と題した声明を発表した。声明は対日貿易赤字が2月から3月にかけて16億ドル増えたと指摘。3月の対日貿易赤字(季節調整済み)は64億9200万ドルと2月の48億8000万ドルから33%増加し、国別で見ると国、メキシコに次いで3番目の大きさだったという。
ロス長官は声明で「トランプ政権は一方的な貿易関係から、米労働者と企業を守ると約束している」と強調し、米日貿易不均衡の修正を加速する考え方を、4月中旬の訪日時の日本の経済産業相との会談に続いて再度表明した。