ただ報道は、単月の貿易統計は為替レートなどの影響を受けやすく、数値の増減幅もそれによって拡大する。単に同数値だけで日本を非難しても困惑をもたらすだけとしている。実際、2月の対日貿易赤字は前月比11.6%減で、3月は反動増の側面も大きい。四半期別でみると、1~3月期の対日貿易赤字は168億ドルと、2016年10~12月期に比べて7.7%縮小している。
報道によると、米国の貿易赤字の約半分は中国だが、今回は「対中赤字は改善している」と批判はなかったとしている。3月の対中赤字が前月比で1.1%減少したためだが、2月は5.3%増で、四半期ベースで見ても1~3月期は前期比6.7%増となっている。米国政府は北朝鮮問題で中国との協力を探り、トランプ大統領も貿易問題を一時棚上げする考えも示している。 報道によると、3月は対メキシコ貿易でも米の赤字額が前月比5.9%増加しており、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を控える同国も厳しく批判したという。トランプ政権は貿易赤字削減を優先課題としているが、相手国に応じて態度が大きく異なってきている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月10日