同案の長期的なプランとしては、小惑星を宇宙上のターミナルステーションにし、宇宙ステーションの建設や惑星間航行の中継点のための基礎材料を提供するものとし、より遠い宇宙探査ができるようにすることが考えられる。
将来的には、密閉された大型生態循環システムを小惑星上に作り、小惑星にあるエネルギー源を収集することでシステム維持を図る。小惑星の自転から生まれる引力を利用して地球の重力環境に似せ、宇宙飛行士に必要な住環境を作り、「移動する宇宙の家」を作り上げる。
小惑星の資源開発利用について、まずは小惑星にある資源を利用する技術を確保する必要があると葉培建氏は述べる。「小惑星の天然資源または廃棄資源を調査・採取し、長期的に地球外で生存できる製品やサービスの技術を検討する。小惑星の観測と探査、原始資源の採集と予備処理、原始資源を推進剤やエネルギー、生活維持の消耗品に転化できる加工生産過程、小惑星が資源を利用できる工場や設備が必要になる」。 研究会において、中国科学院の紫金山天文台の所長である楊戟氏は葉培建氏に対し、「葉培建星」の銅パネルと命名証書を授与した。紫金山天文台は2007年9月11日、小惑星番号456677号の小惑星を発見している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月10日