中米双方は経済貿易分野でお互いに注目しあっている。米国は対中貿易赤字、人民元レート、生産能力の過剰、市場開放、知的財産権保護などの問題を注視する。中国は「中国の世界貿易機関加盟議定書」第15条に定められた義務の履行、米国の対中輸出管制、中国企業の対米投資、米国の貿易救済措置の乱用などの問題を注視する。米国の対中貿易赤字問題について、中国は歴史を踏まえて全面的に問題をみるべきだと考えている。双方の貿易差額はつまるところ両国の経済構造、産業競争力、国際産業分業によって決まる。グローバルバリューチェーンの中で、貿易黒字が中国に出現してはいるが、双方は利益を共有しており、全体として相互利益・ウィンウィンの関係だといえる。
商務部の孫継文報道官は25日の定例記者会見で、「現在、グローバル経済は不確定要因が増大し、エコノミーの中には経済グローバル化の発展という方向性に疑義を呈するところもある。中米両国が対話を展開し、協力を強化し、手を取り合ってグローバル経済の復興を推進することを各方面が大きく期待する。我々は引き続き米国と協力を強化し、両国の経済貿易関係の健全で安定的で持続可能な発展を実現し、両国国民に幸福をもたらしたいと考えている」と述べた。
「人民網日本語版」2017年5月28日