馬雲氏は、ビッグデータ時代が多くの人にチャンスをもたらしたと述べ、自社がこのような機会を提供しており、貴州省のインターネット販売額の増加率が全国トップになっていると紹介。その上で、ビッグデータを利用して効率的に資金運用される金融サービスを提供することを提案した。
米調査会社IDCの統計によると、2017年ビッグデータ産業の市場規模は1508億米ドルに上り、前年に比べ12.4%増加する見込み。うち米国は788億米ドル、西欧は341億米ドルで、この2つの地域が世界全体の4分の3を占める。現時点で、中国のビッグデータ産業の市場規模は比較的小さいが、米国の半導体大手の幹部は、「中国市場は将来的に欧米に迫る可能性が高い」とみている。
ビッグデータや人工知能などの技術を有効利用するためには、専門知識を持つ人材が欠かせない。この種の人材は、世界的にも不足し、中国企業間で人材獲得競争が日増しに激化。騰訊(テンセント)は「人工知能実験室」を設立し、米IBMや中国の百度に勤めていた研究員を発掘している。