「証券日報」のまとめでは、銀行株の信用取引対象銘柄について、年初から前週末までの信用買い残高は合計485.5億元、期間中の純買入額は62.36億元だった。うち、興業銀行の純買入額が最高で、35.17億元だった。民生銀行は買入償還比率が1.25:1と最も高く、純買入額は24.9億元と対象銀行で2位だった。純買入額3位は華夏銀行で、8.9億元。上場間もない上海銀行、江蘇銀行、貴陽銀行などの純買入額も華夏銀行に続き、いずれも4.4億元を上回った。
「これは銀行株の信用取引で、買いが旺盛であることを示す。信用取引残高は日々の買入額と償還額の差額であり、今年に入ってから信用買い残が62億元を超える伸びとなっていることは、信用取引市場の投資家が銀行株の先行きにポジティブな見方を持っていることを示す。信用取引の投資コストは一般投資家のコストを大きく上回り、投資家は9%近くの金利で融資を受けて株を買っている。つまり、信用取引で銀行株を買う場合、値上がり率が9%を下回った場合、投資家は利益を出すことが難しくなる」。市場関係者は、「銀行株の信用買い残高の増加ペースから見て、投資家の構造が変わってきていることがわかる。信用取引市場はすでに大口投資家専用の市場ではなくなっており、一部の機関投資家が信用取引に主戦場をシフトしていることがわかる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月7日