張氏は「アベノミクスが打ち出されてから、短期的な効果が観測されているが、主な政策目標が期限通りに実現されていないことに要注意だ。例えば物価2%の目標、実質GDP成長率、基礎的財政収支の2020年の黒字化などの目標は実現されていないか、実現される見通しが立っていない」と指摘した。
「日本国内の個人消費は大幅に増加しておらず、実質平均所得も目標に達していない。円安だが輸出に実際の効果を及ぼしておらず、刺激効果は毎年弱まっている」
張氏はさらに、アベノミクスの現在の進展は、日本経済の未来に複数のリスクと「地雷」を埋める可能性があると述べた。
まずは金融リスクだ。日銀の国債などの総資産が500兆円を超えており、2016年の通年のGDP(441兆円)と比べると、「恐るべき」データとなっている。