シュワブ会長は世界経済と中国経済に言及し、国際通貨基金(IMF)の最新の世界経済見通しを引用して次のように述べた。「1、2年前の夏季ダボス会議では中国経済の見通しに懸念を示す声もあったが、現在は違う。約7%の経済成長は1兆米ドルクラスのGDPに相当する。これは10年前と一律に論じることはできない。中国経済の成長は世界の経済成長に大きく貢献している。これが、私が世界全体の経済成長に楽観的な見方を持っている理由だ」。
「一帯一路イニシアチブには偉大な意義がある」。シュワブ会長は、先ごろ出席した「一帯一路」国際協力サミットフォーラムで中国が提起した呼びかけを改めて高く評価した。「一帯一路」は物理的なインフラの相互接続にとどまらず、デジタルな相互接続も実現する、ある種のイノベーション型の協力方式だ。それぞれの国と地域が平等に参画し、互恵関係が実現できる新たなプラットフォームを構築し、国際的な互恵協力の発展モデルの手本になると期待感を示した。
今回の夏季ダボス会議では、未来の共有に関する討論会が予定されているが、中国各地で広がりつつあるシェアリング・エコノミーと呼応しているようだ。シュワブ会長は、シェアリング・エコノミーの勃興は人々を夢中にさせたと指摘し、1つのプラットフォームを創出し、人々が相互に共有できるようにしたとの見方を示した。「これはまた、今後の経済発展の評価指標をも変えることになる」とし、「未来の人々はより多く『共有』するようになる。それは我々が馴染んだ『保有』とは異なるものだ」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月27日