しかし、中国現代国際関係研究院日本研究所の副研究員・劉雲氏は取材に対して、「中国のサービスや消費の分野の企業が続々と日本市場に進出しているのは必然的な現象。中国市場の発展が少しずつ成熟するにつれ、中国企業が周辺の国へ進出するのは当然のことで、日本や韓国のような経済が発展した国にまず進出するというのは決して不思議なことではない。『中国のイノベーション』がアジアの周辺国に向かって波及するスタイルが少しずつ際立つようになっている」と指摘している。
そして、「中国企業が日本市場に進出する主な原因は、中国の消費やインターネット金融の分野の企業の技術が最先端であること。アジア、ひいては世界において、中国はインターネットイノベーションの中心になっていると言える。日本を含める周辺国はこの面での発展においては、中国より少なくとも10年は遅れている」と強調している。
そして、「中国がインターネットイノベーションにおいて、最先端のレベルを維持できているのは、中国の国内市場は膨大で、インターネット企業のイノベーション成長のために良い土壌を提供していることと、中国政府がインターネットイノベーションを奨励し、関連政策を打ち出すことで企業のイノベーションのための活力を刺激しているから」との見方を示している。