中国がバルカン地区に注目する一方、EUは同地区で依然として最も強大な力を持っており、EUのプロジェクトも目覚ましく進展している。
例えば、バルカンの新たな衝突を避けるため、欧州人は2014年にある計画を策定した。これは、高速鉄道や鉄道を新たに建設してセルビアとアルバニアという宿敵同士を結び、旅行と貨物流通の増進を図るものだ。ドイツのメルケル首相は、「ベルリンプロセス」と呼ばれるこの計画を重視し、関連国の交通法規をEU法規に近づけ、紛争が絶えないバルカン各国間の協力を強化しようとしている。今年7月にアルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、マケドニア、モンテネグロ、セルビアはEU加盟に意欲を示すと同時に、地域性経済区の設立で同意し、人口2000万を網羅する市場の基盤固めに努めている。