そのため中国政府は、北京の「非首都機能」を雄安新区に移転させようとしている。一部の国有企業、文化機関、大学など国有部門はみな南下の道を選ぶことになる。
中国の目標は、「開放的で、イノベーティブな都市モデル」の建設である。それは40年前、漁村から現在の大都市に変わった深圳や、上海旧市街の川向こうに拡がる浦東新区を指す。今後の重点は「環境に優しく、大衆の生活を向上させる」という前提の下、「中国の新都市化」の模範となる都市の建設だ。
前上海市長の徐匡迪氏は、「この地域は1枚の白図のようだ。人口密度は低く、発展レベルが低く、拡大余地が大きい。高い要求のプロジェクトを始めるのに適した基本条件が整っている」と述べる。同氏は浦東新区を推進した人物の一人とされており、現在「北京・天津・河北省共同発展専門家諮問委員会」を率いている。