アリアンツグループの2017年資産報告によると、中国大陸部の家計金融資産増加率が世界2位になった。同社の年度調査で、2016年に中国の家計資産が急増したことがわかり、国内に中産階層が繁栄していることが示された。その一方で、債務水準の上昇も懸念されている。
最新の世界資産報告で、ドイツ保険会社のアリアンツは、2016年の中国の家計金融資産は17.9%増加し、金融資産総額は22億6490万ユーロ(約26兆3440億ドル)に増加したと推算。中国の金融資産の増加率は世界2位、1位は54.1%のアルゼンチンだった。
しかしアリアンツは、中国の家庭負債は23%増加し、日本を含むアジア全体の負債額の61%を占めたと指摘。同社のマイケル・ヘッシャー上級エコノミストは報告の中で、「(中国の)45.1%という家庭負債比率はまだ低い水準にあるが、伸び率が心配」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月29日