報告の金融資産は現金、銀行預金、保険、年金収入、証券、その他の売掛金を含む。報告は、「中国人は資産の組み合わせを多様化し、預金を利益率の高い金融商品や証券に移している。これらは回復しつつある株式市場から受益している」とした。
また報告は、債務水準の上昇について、2017年は2009年以来初めて世界の債務増加率がGDPを上回った年だと警告。中国の債務水準の上昇は社会の各階層が金融サービスに広く参入したためであり、貸借の増加も同様に金融深化に向けた強いシグナルと言えるという。
平均資産が1万2765ドルに達し、中国の世界ランキングは2000年の40位から16年に27位に上昇した。アジアの国・地域では日本、中国台湾、シンガポールがトップ20入りしている。報告によると、シンガポール、韓国、台湾地区の家庭が生命保険や年金に目を向けるのと異なり、中国大陸部の投資家は金融資産を証券などに充てており、アジアで銀行預金が最も減少しているのは中国である。投資家はより高い利益を追求し、金融資産を銀行が提供する資産運用基金に充てている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月29日