北汽新能源営銷有限公司の陸皓副社長は、「全国の新エネルギー車販売台数は約80万台で、伸び率も大きい」と話す。
2009年に設立された北汽新能源の2016年の新エネルギー車販売台数は5万台超で、今年上半期は前年同期比で100%近い増加となった。
新エネルギー車は充電設備、使用環境などと密接に関わっている。そのため、国内のメーカーは充電ポールの設置などを進めてる。現在、全国の公共の充電施設は約18万カ所で、多くの都市がガソリンスタンドに複数の充電ポールを設置している。スマートフォンで充電ポールの状態を検索することもできる。
奇瑞汽車の尹同躍会長は、「このようにインフラが進んでいることも西側を驚かせている」と話す。
南部の深セン市では、2017年末にバスの電気化率が100%に達し、2020年にはタクシーの電気化率も100%に達する見通し。そうなれば、同市の新エネルギー車は約12万台になる。
それだけでなく、公安部も新エネルギー車を発展させるために専用ナンバーを導入した。
しかし業界関係者は、新たな自動車産業の変革の中でトップに立つには、研究分野での重大な飛躍が重要だと見ている。技術の進歩と新エネルギー車の航続距離の延長に伴い、電気自動車の「航続距離の焦り」に対する懸念は低下しつつある。これが新エネルギー車の普及を加速している。
今年6月、北汽新能源は超航続距離の家庭用新エネルギー車フラッグシップモデル「EU400」を発表した。同モデルは時速60キロだと460キロ走行できる。
中国汽車工業協会の董揚常務副会長は、中国の新エネルギー車産業の体制はほぼ整い、バッテリー、モーター、完成車プラットフォームなどの産業チェーンの上・下流が繋がっていると話した。
2016年、中国の完成車メーカー3社、バッテリーメーカー7社が世界の売り上げトップ10入りを果たし、一部の企業は世界的に有名なサプライヤーになっている。バッテリー出荷量は世界の70%以上を占め、中国国産のバッテリー設備が一部の企業で使用されている。