「故宮の文化商品は、故宮文物の研究に基づくものでなければなりません」と故宮博物院の単霽翔院長は強調する。たとえば清代の画家である郎世寧の作品「乾隆皇帝大閲図」には美しい白馬が描かれている。故宮では、この図案を使ってネクタイを作っている。単霽翔院長がこのネクタイを付けて海外訪問すると、多くの外国人指導者から羨ましがられた。「雍正十二美人図」を使って開発した商品には、スーツのほか、美人傘、本のしおりなどがある。
2013年に台北故宮で販売された“朕知道了”と書かれた紙テープが記録的な売上を記録した。当時、200台湾ドル(42元)の紙テープが98元にまで高騰し、一時的に売り切れとなった。「確かに台北故宮院から学んだのです」と単霽翔院長は明かす。「台北故宮院の馮明珠院長が北京故宮を訪れた際、我々が作った“朕はこんな漢なり”と書かれたTシャツを買いました。自分の子供が18歳になったので、ちょうどいいと思ったそうです」。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月7日