日本メディアは、中国の「一帯一路」構想は東南アジアの小国ラオスで実を結んだと報じている。中国の雲南から出発し、インドシナ半島を横切り、シンガポールに達する全長3000キロメートルの高速鉄道プロジェクトの一部として、中国―ラオス高速鉄道の建設はすでに始動し、この鉄道はラオス初の高速鉄道となる。
『日本経済新聞』ネット版10月10日の「中国の『一帯一路』構想がラオスで密かに花開く」と題する報道で、同社記者がプロジェクトの現状とその将来性について、ラオスのプロジェクト責任者・ラオス公共工程・運輸部副部長の
ラダナマニ・クアンニウォン氏に取材した内容を掲載した。
記者:建設工事は2016年末に正式に始動したが、現在の進展状況は?
クアンニウォン氏:プロジェクトは2021年12月の竣工を目指して、計画通り推進されている。鉄道を連接する公道以外、360キロに渡る送電線路を建設する。72カ所のトンネル工事については、49カ所ですでに掘削が始まっている。
記者:高速鉄道はどのような経済的利益をもたらすのか?
クアンニウォン氏:ラオスは農業国である。現在、野菜類を中国に運ぶのに3日かかっている。野菜は腐りやすい。しかし、高速鉄道が開通すれば、3時間半で中国まで運べる。そうすれば新鮮さを保てるし、運送費も以前の半分ですむ。交通の改善に従って、ラオスへの投資の増加も望める。