シェールガスからメタンハイドレード、さらには乾熱岩まで、今年に入って中国の非在来型エネルギーは、大きなブレークスルーを果たした。国土資源部砿産資源埋設量審議センター・主任の張大偉氏は先ごろ上海で、国土資源部が国務院に天然ガスハイドレートを新種鉱産物として申請しており、「天然ガスハイドレート実地調査規範」をまとめたことを明らかにした。
天然ガスハイドレートは、メタンハイドレートとも呼ばれる。今年5月10日に中国は、南中国海北部の神狐海域で天然ガスハイドレートの試掘に成功した。7月9日まで連続60日の試掘点火を行い、累計で30万9000立方メートル、1日当たり5151立方メートルを産出し、メタン含有量は最高で99.5%に達した。
張大偉氏は、今のところ天然ガスハイドレートが依然として潜在的なエネルギーにとどまり、採掘コストが高止まりしていると説明。科学技術の絶え間ないブレークスルーにより、2030年に中国の天然ガスハイドレートの生産量は年間10億立方メートルに上るとの見方を示した。