技術ブレークスルーに伴い、シェールガスは独立した鉱産物として中国ではすでに、潜在エネルギーから実用可能なエネルギーとなった。中国の2016年シェールガス産出量は78億8200万立方メートルで、2017年は100億立方メートルに上り、米国、カナダに次ぐ世界第3位となる見通しだ。
中国のシェールガス発展計画によると、2020年に産出量は300億立方メートル、2030年には800-1000億立方メートルを実現する見込み。「現状をみると、中国のシェールガス産出目標は実現可能で、むしろ保守的ですらある」と張大偉氏は話す。
今年に入って、長江沿岸で中国のシェールガス探査・採掘が相次いで大きなブレークスルーを果たした。現在、中国のシェールガス確認埋蔵量は7643億立方メートルに上る。うち重慶涪陵シェールガス田は確認埋蔵量が6008億立方メートルと、北米以外では最大のシェールガス田となった。