今月初めには、世界最大のタイヤメーカーのピレリがミラノ証券取引所に再上場。これが欧州で今年最大規模のIPOとなった。2年前に中国化工集団公司が約71億ユーロ(1ユーロ:約7.8元)で同社を買収。その後、再編により業務の重点を利益が高いハイクオリティタイヤにシフトし、中国での生産能力を拡大したことで、昨年はアジア太平洋地区が収益力の最も高い地域となった。
黄国濱氏は、「中国企業の海外進出は新たな段階に入った。この段階で中国企業は、海外投資対象の中国事業をサポートし、より高いグローバル成長を実現することを手助けしている。グローバル投資家に対する中国の魅力も高めた」と説明。「これは新たなトレンドの始まり」と述べている。
記事は、かつて多くの中国企業がシェア拡大や自社技術向上のために西側企業を猛追したと紹介。一方で黄国濱氏は、「中国企業は現地企業に‘中国遺伝子’を添加し、より高い成長パフォーマンスが可能な国際企業になることを手伝っている」。「中国遺伝子」の添加は中国協力パートナーの専門知識を利用することも含め、中国企業が投資対象の中国参入をサポートし、中国市場の急速なイノベーションと規模の拡大から利益を得ることを後押しする。「中国は世界最大の消費市場となり、電子商取引などの分野においては世界トップを走る」。