商務部は、中南米からの農産物の輸入、特に大口の直接取引を積極的に支援・促進したいとした上で、貿易全体に占める工業製品と高付加価値製品の割合を引き上げ、サービス貿易分野におけるポテンシャルをさらに掘り起こしていく意向を明らかにした。
この数十年で中南米との貿易は徐々に拡大し、実績を積み上げ、ここにきて急速に拡大している。
中国の改革開放初期の1979年、中南米との貿易総額は12億6000万ドルに過ぎなかったが、2000年には126億ドルと初の100億ドル台乗せを達成、2007年には1000億ドルを上回った。2011年にはさらに2000億ドル超えを達成、2014年には2636億ドルと過去最高を更新するまでになった。
ただ、ここ数年は世界的な需要不振と商品市況の下落を受け、中南米との貿易の伸びは大幅に鈍化、特に2015年から2年連続で貿易額前年割れとなり、2016年の貿易額は2166億ドルにとどまった。