現在、バングラデシュの石油精製所は1カ所のみ。年間処理能力は150万トンで、すでに国内需要に対応できなくなっているため、同国政府は処理能力を450万トンに引き上げる計画だ。同精製所は原油を全て国外からの輸入に頼っている。大型タンカーで原油を同国の近海まで輸送し、小型タンカーに移し替えて精製所の埠頭に運ぶ。精製所の生産能力拡大に伴い、同国政府はベンガル湾東部に一点係留システムと石油パイプラインを建設し、原油を大型タンカーから精製所に直接輸送する計画だ。
プロジェクトが完成すれば、原油の積卸時間が大幅に短縮されるだけでなく、原油流出による環境汚染も回避、原油の積替コストと損失も削減できるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月1日