招商基金国際業務部総監と招商資産管理(香港)有限公司総経理を兼任する白海峰氏は、海外機関がA株投資を手がけることは、中国市場の外資への開放が進んだことを示しており、国内資本市場の成熟と整備もそれを後押ししたと話した。今年に入ってからA株市場は次第に、業績や投下資本利益率、自律成長、主要業務収益モデルなどバリュー投資のモデル指標を重視するようになり、これと外資の保有株式の買い増しは大きく関係していると分析。また、MSCI新興市場指数に採用されていることも好材料で、外資がA株の保有高を増やす「架け橋」になったとみている。
富国基金策略部総監の馬全勝氏は、ここ数年にわたりA株市場へのグローバル資金流入が加速したことについて、中国経済に対する外資の信頼感の表れと指摘した。今年は外資のA株に対する資金配分が債券を大きく上回っている。投資スタイルについては、海外機関が一般的に、変動が少なく高配当の銘柄や、ニッチ分野でトップの個別株を好むと分析した。
「全体的にA株は今後、外資の影響により国際化が進んでいき、バリュー投資がA株市場の主要戦略になるだろう。資本市場がさらに成熟、整備され、バリュー投資基準を満たす優良企業が頭角を現し、これは経済モデル転換・高度化にも良い影響を及ぼす」。白海峰氏は、これからは投資家の投資理念を変える必要があり、企業の成長と価値のみに注目すれば、長期的に安定したリターンを得ることができるとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月14日