国家発展改革委員会産業経済技術経済研究所が発表した「中国産業発展報告2017」では、「中国は完備された工業システムと強い製造能力を持ち、国連産業分類の工業部門すべてを擁する世界唯一の国となっている。完備された工業システムは、中国の産業がミドルエンド、ハイエンドへとシフトする中、効率的に産業を整備していくことができる。生産効率を上げつつ、整備コストを下げている」と指摘する。
中国製造業がグローバル競争に加わるにつれ、新しい産業構造が形成されるようになった。海外に進出すると、中国製造業は徐々にミドルエンド、ハイエンドへとシフトせざるを得なくなる。自らのイノベーション力を向上させることで、世界の消費者に高い精度の製品やサービスを提供しようと考えるからだ。
従来型の製造業分野も好調だ。中国のEコマースプラットフォームのグローバル化が徐々に進んでいることから、世界中を相手にした売買が行われているからだ。従来型製造業は、世界の消費市場を活性化させている。