ペルーは、南米西部に位置するインカ文明の発祥地として、観光資源が豊富だ。観光資源の継続的な開発に伴い、中国人観光客は次第にペルーへと目を向け、遥か彼方にある神秘的なインカ文化に海を越えて引き寄せられ、アンデス山脈で消えた古代文明を追い求めている。
統計によると、2016年にペルーを訪れた中国人観光客は延べ2万5千人に上り、2013年に比べ2倍となった。2017年は3万5000人に2016年比で40%増える見込み。年々大幅に増える中国人観光客は、ペルーの観光業に大きな収益をもたらした。
また、2015年にペルーを訪れた中国人観光客の平均滞在日数は10日間、1人当たり消費額は1391米ドルだった。2016年の平均滞在日数は13日間に延び、1人当たり消費額も2000米ドルを超えた。
ペルーメディアは、ペルー政府の取り組みが、ペルーを訪れる中国人観光客の増加につながったとの見解を示す。昨年9月にペルー政府は、中国人短期入国ビザ発行要件の緩和を決定した。ペルー輸出・観光促進委員会はデジタルマーケティング戦略を打ち立て、今年は中国人観光客に特化した公式ウェブサイトを開設した上、微信(ウィーチャット)アカウントを登録し、ペルーの自然や文化、ショッピングなどの観光関連情報を紹介。また、中国の旅行会社739社に対し、ペルー観光の研修を行い、中国人観光客を呼び込むために工夫を凝らしている。