ペルー国立サンマルコス大学経済研究所所長のアキノ氏は、記者の取材に対し、今年ペルーを訪れた中国人観光客が大幅に増えたことについて、昨年のビザ緩和政策が後押ししたと指摘。中国人観光客の訪問は、現地経済の発展を促進するだけでなく、就業問題の解決につながり、中国とペルーの人文交流・協力に新たな活力を加えたとの見方を示している。
実際にペルーに限らず、ラテンアメリカの他国も、中国人観光客にとって魅力が日に日に増している。ラテンアメリカ観光が次第に盛り上がった要因は、中国と現地各国の各分野における協力が緊密になったためだ。北京途美国国際旅遊有限公司総経理の陳楊氏は記者に、2014年以降、同社を通じてラテンアメリカを訪れる観光客が大幅に増加し、なかでもペルーを訪れる観光客が年平均33%増えたと紹介。「中国とラテンアメリカの関係がここ数年にわたり深まったため、ラテンアメリカに対する中国人観光客の注目度と認知度が大きく上がった。さらに、ラテンアメリカ各国の観光機関も中国市場をとても重視し、多くの国がビザ発行に有利な政策を打ち出したことで、ラテンアメリカを訪れる中国人観光客は増え続けている」と説明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月30日