海外市場において、中国決済大手は事業提携を展開している。米国での提携先はVerifone、Stripe、Citconなど。米国の12万店舗がこれらの提携先を通じ、サービスを提供している。中国人客はNYフラットアイアン地区の高級ブティック、エンパイア・ステート・ビル周辺のVR体験センター「VR World」などで、携帯電話による決済が利用できる。Citcon地域マネージャーによると、セントラルパークの馬車も間もなく、中国のモバイル決済サービスを導入するという。
VR Worldの関係者は「一日も早く流れに乗りたい。先月の第1・2週目に、中国人客の約6割が支付宝もしくは微信支付でチケットを購入した。モバイル決済を受け入れてから、中国人客が外国人客に占める割合は、約1割から約4分の1まで拡大した。この1年半の間に、(中国人客の)行為にすでに変化が生じている。人数が増えただけでなく、ツアーではない個人客が増えている。従来のルートで彼らに迎合することはできない」と話した。
これは(海外の)店舗にとって、モバイル決済アプリを受け入れるメリットが、決済だけではないことを意味する。Citcon創業者の黄春波氏は「3年前に業界内の会議に出席した際に、微信支付や支付宝について話すと、多くの人は耳にしたこともなかった。しかし今年は大きな変化があった。8月にシーザーズ・エンターテインメントの16カ所の施設で同サービスが導入され、来年前半にはさらに各地に展開する予定になっている。試験的に導入してから1カ月後、さらに89カ所に展開することを決定する」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月18日