自然エネルギー源から生み出されるグリーンエネルギー。中国はその産業面や市場面において競争優位を確立しているだけでなく、技術面でも世界をリードしている。
ここ数年、中国の新エネルギー企業は積極的に海外展開を行っており、巨大経済圏構想「一帯一路」における中国と沿線国とのエネルギー協力の新たな担い手となっている。
中国新ネネルギー海外発展連盟がこのほど発表した『2017年「一帯一路」中国新エネルギー国際発展報告』によると、「一帯一路」沿線国の1人当たりの年間電力消費量は1700kWh(キロワット時)に満たず、世界平均の3000kWhを下回る水準だった。
今後、この水準が世界平均に近づいていけば、新エネルギー産業の成長によって巨大市場が生まれるであろう。
こうした動きを見据えて、沿線国に新エネルギー関連の設備や技術、ソリューションを提供すれば、中国は「一帯一路」の新エネルギー供給において重要な役割を担うことになると考えられる。