全国乗用車市場信息聯席会の崔東樹秘書長は中国証券報の取材に対し、「スマートカーの発展は本土の優位産業と自動車産業の融合を促進し、国防商品の民用化を加速することでスマートカーの導入を促し、産業の急成長を後押しする」と述べた。
中信証券のアナリストは、「意見募集稿はスマートカーの発展を通常の国家部・委員会レベルではなく国務院レベルに引き上げるだろう。業界面の文書では珍しく、上層部の設計はその後の部・委員会、業界を超えた協力を促し、政策の重要度は新エネルギー車を上回る」との見解を示した。
全産業のバリューチェーンが向上
『2017インテリジェント・コネクテッド白書』は、2017年に中国のICV市場の規模は584億ドルに、2020年に1097億ドルに達し、年平均成長率は23%になると予想した。市場の急成長に伴い、コネクテッドカー、5G、インターネット、ビッグデータ、AIなどの業界も全面的に受益すると見られる。
ICV分野において、T-BOXはビッグデータ提供元として真っ先に発展する見通し、ICVのシステムは本体、車載T-BOX、携帯電話アプリ、バックグラウンドプロセスの4つで構成される。うち、車載T-BOXは携帯電話アプリ、バックグラウンドプロセスとの通信に使用される。車載T-BOXは一部の都市のタクシーに実用化されている。そのほか、5G通信も2018年に登場する見通し。業界関係者は、5Gの登場はICVの遅れと通信速度の遅さを解決し、発展に必要な環境を作り出すと見ている。
招商証券のアナリストは、今後は道路保持、車線自動変更、自動追行などの面の第2段階、第3段階の自動運転を実現し、2018年に一部の国内企業は低周波のミリ波レーダーを量産し、二級メーカーも国産EPSを生産し、ミリ波レーダーの需要が増えるとの見解を示す。
自動運転とスマートカーは応用クラスの「結果」であり、AIの高度アルゴリズムと半導体チップが中心的役目を果たす。業界関係者は、自動車の電子化とスマート化の急発展に伴い、ICVのバリューチェーン上流を占めるのはAIアルゴリズム企業とCPUやメモリのチップ半導体を製造する大手になると話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月13日