昨年、中国国内で開催されたウィンタースポーツの内訳をみると、競技試合は76件、エンターテイメントショーは120件以上だった。うち、アイスホッケーのナショナル・ホッケーリーグ(NHL)やコンチネンタル・ホッケーリーグ(KHL)などトップレベルのプロリーグが重視する各種大会を除き、ワールドカップ関連の大会が中国で相次いで開かれ、年々その影響力も広がっている。スノーボード世界大会のAIR & STYLEが2017年に北京で開催された時は、決勝戦に1万8000人もの観客が押し寄せたほどだ。
中国では現在、アイスホッケーのプロリーグ設立に向け準備が進められており、2018年の設立を見込んでいる。所属チームは6チームとなる予定だ。レベルの高いNHLに比べ、現在の中国のアイスホッケーはプロ化に向けた初期段階にある。データによると、北米4大プロスポーツリーグの一角を占めるNHLの2016年のスポンサー収入は4.77億ドルに上った。一方、中国のアイスホッケークラブのスポンサー収入は5億元にすら届かないのが現状だが、今後の伸びしろは大きいとみていい。