飛行機はかつて「最後のインターネット情報の孤島」と言われたが、モバイル通信や衛星通信などの技術の発展に伴い、機内Wi-Fiが普及し、乗客が空でもネットサーフィンやミニブログの更新、チャットなどができるようになった。中国民用航空局が発表した『機内ポータブル電子機器(PED)使用評価指南』は春雷と言え、各大手航空会社が「機内Wi-Fi導入」を進めている。
東方航空、南方航空、海南航空など数社の航空会社が機内Wi-Fiの導入時期を発表した。
中国の航空会社の機内Wi-Fiサービスはまだ試行段階だが、航空会社にとっては重大な意味を持つ。まず、機内Wi-Fiサービスは乗客へのサービス向上につながり、乗客が航空会社を選ぶ際に価格とフライト時刻の次に優先する要素になる。また、乗客にとって、機内Wi-Fiサービスは必要なものである。
ある報告は、機内Wi-Fiサービスには今後20年で1300億ドル規模の市場を形成する潜在力があるとしている。航空会社が質の高い機内ブロードバンドを設置すれば、新しい世界が開かれるだろう。
乗客の実体験の面で言えば、通信が遅いこともあるが、空中にいながら「インターネット情報の孤島」ではなくなる。 ユナイテッド航空、ルフトハンザドイツ航空、全日空などの海外の航空会社は早くから機内Wi-Fiサービスを開始しており、航空市場で競争力を高めるには、中国の航空会社も早急に追いつき、差を埋める必要がある。
ある航空業関係者は記者に対し、「空と地上のリンク」は航空会社にとってインターネット時代突入の新たな出発点と言え、今後の発展に期待でき、遅れをとりたくないと考えていると話した。
東方航空は長距離国際路線と166本の国内主要路線の航空機74機で機内Wi-Fiを提供している。
機内インターネット、ビジネスモデルの革新が必要
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月7日