春節(旧正月、今年は2月16日)連休期間中、多くの人々がショッピングと娯楽を楽しむのと同時に、その「春節の消費明細」をネットでシェアしている。これまでと比べ、今年の消費明細には新たな変化が見られた。年越し用品の種類は更にバラエティに富んで、これまでの鶏や鴨、魚や肉だけでなく、様々なシーフードなども加わり、娯楽も多様化し、旅行や映画といった娯楽は従来に比べますます人気をあつめている。これらの変化は、国民消費のアップグレードを示していると言えるだろう。
▽お年玉や人付き合いのためのギフトに関する支出アップ
河北省唐山市で働いているTさん(仮名)は春節期間だけで年収の3分の1に相当する1万2千元(1元は約16.8円)を消費したという。
Tさんは取材に対し、この金額には年越し用品やギフト、子どもたちに渡すお年玉などが含まれていると答えた。
春節における支出では年越し用品だけでなく、お年玉や人付き合いのための支出がさらに多い。中国の三線都市で暮らすDさん(仮名)によると、春節期間に消費した2万700元のうち、お年玉や人付き合いのための支出は9割以上を占めたという。
農村地域における人付き合いのための支出は更に多いという点は注目すべきだろう。華中師範大学中国農村研究院が発表した研究報告によれば、2016年に中国農村家庭における人付き合いのための平均支出は5297.47元で、家庭総支出の16.16%を占めるという。